「大企業よりベンチャーの方が成長できる!!だから僕私はベンチャー企業に行くんだ!」という意識の高い学生と接する機会が増えた。しかしこの言葉はそもそも論理的に成立していないということに気づく人は多いだろう。
企業の規模と経営姿勢
「大企業」とは言葉の通り、社員数が多い企業を指す、細かい定義は業種ごとに異なるが、この記事を読んだ方がイメージするような大きな企業は大抵大企業として定義される。一方、「ベンチャー企業」の定義について問われたときに応えられる方はどのくらいいるだろうか。
一般的に、「ベンチャー企業」に定義は存在しない。Wikipediaによると、【ベンチャー」とは『企業として新規の事業へ取り組むことをいう。このような事業をベンチャービジネス(英:Venture Business)という。事業は新規に起業したベンチャー企業によって行われるものを指すことが多いが、既存の企業が新たに事業に取り組む場合も含む 】とされている。
最後の行の記載で「既存の企業が新たに事業に取り組む場合も含む」と記載されていることからも、会社の規模はベンチャー企業であるかどうかの判断には必要がない。大企業でありながらベンチャー経営をすることだって可能である。
自己成長を望んで会社を選ぶこと自体は正しい判断である。しかし、だからといって経営基盤がしっかりしていないベンチャー企業に入ることが大企業に入ることより成長できるとは限らないのである。
何を求めて就職するか
ちなみに大企業は資本力がある為、教育制度が整っていることが多く、一般でスクールに通うとしたら数十万円に匹敵するような講義をお金をもらいながら受けることができる。
また、幕張メッセ等で行われているIT系の展示会に行くと如実に実感することができるが、大手企業が新しい技術を使った製品を発表している姿が散見される。
大企業は資本力があるからそのお金を使って新規事業にも手を出しやすいのだ。
この記事を学生や転職志望者が読むことがあるかはわからないが、インフルエンサーの言っていることに流されるのではなく、「事実」を追及して会社を選ぶべきだと僕は考えている。
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